『時代と流れで覚える!日本史B用語』(文英堂)について
『時代流れで覚える!日本史B用語』の使い方です!
この本は、大学受験に必要な基礎用語とともに、簡潔にまとめた歴史事項を合わせて覚えるための参考書兼問題集です。元になっているのは、2008年に出版された『時代と流れのつかめる用語問題集 日本史B』です。内容にも修正を加えています。
共通テストなら過去問を始めるのに十分な内容です。最終的には過去問を解きながら教科書なども参照したいところですが、関関同立やGMARCHなら合格点をとれる内容となっています。
以下は前書きの部分で本書の使い方が説明されています。
日本史の学習は、
「インプット=知識を入れる」
「アウトプット=入試問題の演習をする」に分かれます。
この本は「インプット」を短時間で効率よく進めるためにまとめました。
本編の特徴
以下の紙面サンプルをみてください。
時期別のまとめや地図・系図などを配してあります。
あ
・右ページ
5つ程度の文章があり、空欄補充の形式で用語知識を確認できます。
歴史用語を覚える際に一問一答だと歴史のつながりが頭に入らないので、なかなか覚えられません。しかし、文章で歴史事項のつながりを理解すれば、用語は頭に入りやすくなるでしょう。同じ空欄補充の形式でも書き込み教科書だと結局、教科書を全部読まなければいけません。そのため用語の知識を確認するという作業には向かず、時間がかかってしまいます。
左側のページで意識したのは「時期区分」です。センター試験の日本史Bで、受験生が最も苦手とする問題が年代順配列問題です。西暦年の暗記だけでは対応できません。
上のサンプルは奈良時代ですが、表の形式で天皇・権力者ごとに事項が確認できます。近現代は内閣総理大臣ごとに事項をまとめています。
受験生が自分で整理しようと思うと時間がかかりますが、本書を利用すれば確認するだけでOKです!この時期区分を意識した表を横目で見ながら、「いつの時期か」というのを確認し、右側の文章で重要事項を覚えてください。
本書では、原始から現代までの知識を80章にまとめました。できるだけコンパクトにまとめることにより、短期間で通史を確認しながら基礎用語を覚えるということを念頭におきました。
1日に2〜3章ずつ進めれば、約1ヶ月で全範囲の知識が整理できます。
これだけで大学受験に対応できるのか?という不安もあるかもしれません。しかし、共通テスト、国公立二次、私大、いずれの問題を解くにせよ、初歩で必要とされる知識は共通しています。
この1冊でその知識を十分身につけることができます。空欄補充だけでなく、文中の赤字の用語も覚えれば、分厚い参考書や問題集に負けないだけの知識は手に入ります!そのうえで、次に過去問を解きながら知識を補い、定着させればよいのです。
本書の使い方
4月から使い始める受験生
- 夏までに2~3周してください。1か月に1周すれば、3か月で3周できます。
- 高校や予備校の授業が終わっていなくても、予習として知識を入れておきましょう。授業がききやすくなり、早めに通史を確認しておくことで、日本史の学習に余裕ができます。
- そのうえで、夏以降は過去問演習を中心とする勉強に切り替えればよいでしょう。
9月以降に使い始める受験生
- 1か月程度で2周しましょう。
- 高校や予備校の授業は先に進んでいると思います。本書を一気にやることで、知識が頭の中で整理されるはずです。
- そのうえで、できるだけ早く過去問演習を中心とした学習に切り替えましょう。その後は過去問などを解きつつ、知識に不安を感じたら該当する項目だけをピックアップして、くり返し利用してください。
『時代と流れで覚える!日本史B用語』(文英堂)は日本史で受験する、すべての受験生に役立ちます!