『センター日本史 満点のコツ』(教学社)

 

センター日本史Bの対策についてまとめた本です。


まえがき より

「センター日本史Bは満点をとらなければ失敗だ!」

僕は現役生・浪人生に関係なく、4月最初の講義で必ずこう言います。国公立の二次入試や難関私大の入試では、満点はなかなかとれませんし「満点をとった」という受験生の話も聞いたことがありません。

しかし、センター日本史Bでは実際に100点をとる受験生がいるのです。ということは「センター日本史Bでは満点がとれる」ということなのです。ただし、勉強の仕方を間違えなければ、です。センター日本史Bは「100点がとれることを前提」に勉強しましょう。

本書のねらいは、センター日本史Bで満点をとるためにはどのようなことに注意して、どのような勉強をすればいいかを考えることです。センター日本史Bの攻略に必要なのは、表面的なテクニック論ではありません。また、日本史の知識さえあれば満点がとれる、というわけでもないのです。

攻略するためには、問題を知る必要があります。「満点」を目指すわけですから、特に難問を知る必要があります。本書では、大学入試センターが開示したデータから「正答率60%未満」の問題を難問として分析しています。

多くの受験生が間違える難問の分析を通じて、満点をとるためにどのような知識が必要なのか、どのようなことができればいいのか理解してください。

これから本格的な受験勉強を始める段階で本書を手に取った受験生は、的確な知識のインプットができるはずです。また、過去問を解き始めてから本書を手に取った受験生にとっては、何ができなかったのかを知るヒントになるでしょう。

問題を解く過程で、自分の学習の穴を見つけ、その穴を埋めることによって、満点に近づいていくのです。本書を読み終わるころには「センター日本史Bの専門家」になっているはずです。
そしてセンター試験の本番で「満点」をとりましょう!


タイトル通り、センター日本史Bでは満点がとれることを前提に「満点のコツ」として高得点をとるための方法論をまとめました。満点をとるためには「正しい学習」が必要です。

第1章

日本史学習の基本をまとめています。教科書の使い方や過去問を解いた後のフォローなどについて説明しています。

第2章

センター日本史Bの問題形式を分析することで、高得点をとるためにはどのような知識が必要かを整理し、どのように考えればよいかを解説しています。センター日本史Bでは、日本史の内容だけでなく、出題形式によって難しくなる問題があります。

第3章

原始・古代から近現代まで、時代・テーマごとに難問を分析します。ここでは大学入試センターの開示したデータをもとに「正答率60%未満」を難問としています。

満点を取るためには、過去問を解いて「弱点」を発見し、それを攻略しなければなりません。しかし、意外に何ができていないか、というのは自分では発見できないものです。

そこで、多くの受験生が間違える問題から学ぼうというのが第3章の狙いです。受験直前で過去問を解いている受験生に役立つのは、この章です。



『満点のコツ』は、これから本格的な受験勉強を始めようとする受験生や、過去問を解いても60〜70点ぐらいまでの得点で止まっていて、なかなか高得点が取れない受験生に特におススメしたい本です。必ず得点を上げるためのヒントが見つかるはずです。

次に受験生となる高2生は、本格的に受験勉強を始める前に読んで下さい。特に第1章・第2章で日本史の学習に必要な知識は何か、がわかるはずです。第3章は過去問を解き出してから、もう一度読めばいいでしょう。

センター日本史 満点のコツ』(教学社)を読んだ受験生が「満点」を取れるように願っています!