受験勉強は本格化!夏以降にやっておきたいこと【日本史の勉強法3】

日本史の勉強法1」では、日本史の勉強を計画的に進めるための1年間の流れをまとめました。「日本史の勉強法2」では、夏前までにやっておきたい勉強について整理しました。

そして、いよいよ日本史の勉強が本格化する夏以降にについて考えます。英語や数学など主要科目の成績が安定してきた受験生は、つぎは日本史など夏前までに時間を割けなかった科目に、ようやく目が向くことでしょう。

以下の記事を参考に、日本史の勉強について考えてみてください。

夏期講習期間にやっておきたいこと

予備校の夏期講習は、意外に募集が早く、日本史の勉強もあまり進まず、何を受講してよいかよくわからないという受験生も多いでしょう。夏期講習の講座選択にあたって考えることは「9月以降、どのように日本史を勉強していくか」です。

僕が1年間の計画で理想的だと考えているのは、9月以降「アウトプット=問題演習」を中心に進めることです。主に志望大学の過去問演習になります。

夏期講習で何を受講するか?

♦志望校が決まっている受験生

大学別・入試形式別の対策講座を受講してください。9月以降は「ただ、日本史を勉強すればいい」のではありません。受験する大学によって出題される問題は違います。それぞれの大学に見合った対策を取る必要があります。まずは「敵を知る」ことです。入試問題の特徴がわからずに勉強をしても効果が上がりません。夏には志望大学の対策講座を受講してください。

♦日本史初学者や苦手な受験生

大学別対策に加えて、通史の講義がきける講座を受講しましょう。知識が全くない状態だと「アウトプット=問題演習」を進めることができません。知識の不足が気になる人は、大学別の演習系の講座ではなく、講義系の講座を受講しましょう。

ただし、これらは一般論なので、すべての受験生に当てはまるものではありません。迷った人は、担当の講師に相談しましょう。

夏期講習中にやっておきたいこと

4月から7月上旬に通史をザッと終わらせた受験生は、志望大学の過去問の前に、入試問題を集めた汎用性の高い問題集を1冊ぐらいはやっておきましょう。日本史では一般的にどのような問題が出題されるのかを確認しつつ、入試問題を解くことに慣れておきたいのです。解説が詳しい、それほど問題数が多くないものがよいでしょう。問題数が多いと、1ヶ月程度で終わらせることができません。

もし夏期講習などで余裕がなければ、無理に問題集をやる必要はありません。9月以降に過去問でアウトプットを進めていきましょう。

また、7月までに通史を終わらせることができなかった受験生は、夏期講習の間に追いつきましょう。別の記事でも紹介している『時代と流れで覚える!日本史B用語』(文英堂)を何周かすることをおススメしておきます。

9月以降は過去問をやろう!

過去問をいつから始めたらよいか?」というのは、よくある質問です。僕の回答は「いつでもいいよ」なのですが、ただし「準備ができていれば」です。「準備」とは、原始・古代~近現代まで、通史が一通り終わっていることです。つまり通史が終わっている受験生は、いつからでも過去問を始めていいのです。
とはいっても、1月から始めるのは遅い気がしますよね?

僕は9月から10月ぐらいには始めるのがベストだと考えています。以下、その理由も含めて、過去問を使ってどのように勉強するかを考えていきます。

過去問を早く始めたい理由とは?

「日本史は暗記科目」だということで「インプット=知識を入れる」ができれば、点が取れそうな気がします。しかし、実際はインプットをしただけで、すぐに問題が解けるようにはなりません。
「アウトプット=問題演習」をして、入試問題に慣れる必要があります。特に論述問題は、知識があるからといって書けるわけではなく、短期間にできるようにはなりません。ある程度、時間をかける必要があるのです。

またインプットをくり返して、教科書や参考書、一問一答問題集などを眺めていても、自分の「弱点=できないこと」は見えてこないものです。問題を解いて間違うことによって、初めて「弱点」がわかります。「できないこと」をできるようにすることで、点数は上がっていくのです。

そのため、できるだけ早く「インプット」から「アウトプット」に切り替えていく必要があります。問題演習の量が足りないと「弱点」を攻略しきれず、高得点が取れなくなる可能性があります。
では、過去問を解く際には何を意識すればいいのでしょうか?

敵を知る

まず、志望校の出題を知る必要があります。例えば、論述問題といっても、東大と京大ではまったく出題形式が違います。あるいは、難関大学の史料問題でも、大学ごとの出題は違います。自分が受験する大学でどのような問題が出るかを知らなければ、最後の仕上げはできません。「インプット」の段階では、日本史でやるべきことは、どの大学を受験するにせよ、そんなに変わらないでしょう。となると、それぞれの対策が本格化するのは過去問を解き始めてからです。

「〇〇大では、何がよく出題されるのか?」という受験生の質問もよくあるのですが、答えは「過去問をやればわかる」です。予備校講師が持っている情報は、受験生でも手に入れることができる過去問だけです。志望校の何年分かの過去問を解けば、必然的に頻出の内容を勉強することになります

弱点を知る

問題を解いた後「マル付け→解説を読む」だけで終わってはいけません。間違った問題をチェックして「弱点=できないこと」を探しましょう。

「インプット」の段階で知識を完璧にするのは難しいと思います。問題を解きながら曖昧な知識や足りない知識を補っていく必要があります。過去問を解いて間違いの多い時代やテーマがあれば、もう一度、教科書や参考書にもどって知識を整理したり、覚え直したりする必要があるでしょう。あるいは文章正誤問題ができない、史料問題ができないなど、出題形式による問題点も見えてくるかもしれません。

過去問を解いた後、間違った問題について知識を整理するだけでなく、出題形式なども含めて「なぜ間違ったのか」をじっくり考えて「弱点」を探してみてください。それを攻略することが、得点を上げることなのです。

難問を知る

基本的に教科書の内容を知っていれば、合格点が取れるはずです。しかし、難関私大のなかには、教科書に載っていない内容・用語を出題する大学もあります。私大は満点が取れないのを前提に勉強するので、教科書にない用語などは間違っても構わないとは思います。ただ、過去問を解いていて、何回も出てくるような内容・用語であれば、知識を補っておけばよいでしょう。

「インプット」の段階で、教科書に載っていない内容・用語を頭に入れるのは難しいと思いますが、過去問演習の段階になれば、頭に入れやすくなっているはずです。つまり、過去問を解けば解くほど、難易度の高い内容や用語も頭に入り、高得点がとれるようになるということです。

さいごに

今回は夏以降の勉強について考えてみました。特に過去問演習については、できるだけ早く始めること、そして問題を解いた後のフォローが重要であることは意識してほしいと思います。

日本史の勉強法について3回にわたってまとめましたが、勉強には個人差があります。これらの記事を参考にして、どのように勉強を進めていけばよいか、各自でじっくり考えてみてください。