夏までにやっておきたいこと!【日本史の勉強法2】

日本史の勉強法1」では、受験勉強で後回しにされがちな日本史の勉強を、計画的に進めるための1年間の流れをまとめてみました。

しかし、計画的に進めなければいけないことはわかっていても、なかなか始められないものです。その原因は、英語や数学など主要科目が優先されることや、勉強をサボっているからという理由だけではないでしょう。

始められない大きな理由の一つは「何から始めてよいかわからない」だと思います。勉強しなければならないことはわかっていても、具体的な方法がないとなかなか始められません。

そこで1年間の計画をもとに、各時期に何をすればよいか、何ができればよいかなどを考えていきたいと思います。

今回は4月から7月上旬の日本史学習について整理します。

 学校や塾・予備校の授業ペースに合わせていてよいのか?

結論から言うと「授業→授業範囲の復習」、あるいは「定期テストの際の詰め込み」など、学校や塾・予備校の授業のみで勉強するのはオススメできません

例えば、高3の12月「入試の直前に通史がようやく終わる」という状態だと、十分に過去問演習など、アウトプットの学習をする時間が取れません。そのため、入試までに日本史を完成させることができるか、わからない状態になります。それは不安でしょう?

もっと早い段階で、原始・古代~近現代までのインプットを終わらせて、過去問を中心とする問題演習にできるだけ早く取り掛かりたいのです。早めに問題演習に取り掛かるためには、学校や塾・予備校の進度を先取りして、自分なりに日本史の勉強を進めておく必要があります

僕の考えている計画だと、9月以降は「アウトプット=問題演習」を進めるのが理想です。授業の進度より先に勉強を進めておくことによって、早めに問題演習を始められるだけでなく、授業の予習をしている状態になるので、授業をきいていても、より深く理解し、知識も早く定着させることができるというメリットがあるはずです。

そこで、まず7月上旬までに原始・古代~近現代までの通史を、ザッと終わらせておきたいのです。もちろん「知識を完璧にしろ!」などという気はありません。基本的な内容がザッと頭に入っていればいいのです。あとは授業を聞いたり、アウトプットをする過程で日本史を仕上げていきます(アウトプットについては、また別の記事でお話しします)。

では、4月から7月上旬に何をしたらいいのでしょうか。具体的な勉強法を考えてみましょう。

初学者〜受験学年で初めて日本史を選択、あるいは日本史が苦手な人

高3から日本史の授業が始まるという受験生は、なかなか自分で進めるといってもむずかしいでしょう。また、浪人してから日本史選択に切り替えた、という初学者の受験生も近年は多くなっているような気がします。

初学者の場合、教科書を読むのが難しいどころか、最初は授業に慣れるのが精一杯で、歴史用語を覚えるどころじゃない!という人もいるでしょう。何がキツイかというと、日本史の全体像が見えていないからです。

そこで、初学者におススメしたいのは学習マンガです。高校参考書のコーナーにあるものではなく、小学生向けの全集です。参考書としてマンガを使っているものはありますが、内容が不十分で、日本史の全体像がつかめるようになっていません。

小学生向けの学習マンガは「小学生向け」とバカにしてはいけません。非常によくできており、なかには難関私大でしか出題されないような歴史用語が出てくる場合もあります(ただし、覚えろと言っているのではありません)。

まずは、学習マンガをザッと一読してください。気合いを入れて覚えようとはせず、リラックスして、原始・古代~近現代まで一気に読み通してください。

目的は日本史の全体像をつかみ、見通しを立てることです。大きな歴史の展開がわかっていると、授業もききやすくなります。特に初学者は授業の予習用としてもいいかもしれません。

ただし、マンガで歴史用語を覚えようとしたり、本気で学習するのはやめましょう。それは教科書や参考書を使ってすることです。

ちなみに、おススメは『まんが版 日本の歴史』(全10巻・集英社文庫)です。文庫になっているので、比較的リーズナブルです。にもかかわらず、内容はしっかりしています。もちろん、小学生向けの学習マンガが家にあるというのなら、新たに買う必要はありません。持っているものを利用してください。

「インプット=知識を入れる」作業を進める

日本史の勉強は、高校教科書の内容を消化することにあります。本来は教科書を利用してインプットをすればいいのですが、最初から教科書を読んで知識を入れていくことは、なかなか難しいです。

‎そこで、最初は時代ごとの特徴や展開を確認しつつ、重要な歴史用語を一通りおさえましょう。その際に使えるのは僕が書いた『時代と流れで覚える!日本史B用語』(文英堂)です。

この本は原始・古代~近現代までを80章でまとめており、左ページは主に表形式のまとめ、右ページは数行の短文・空欄補充の形式で、歴史用語を覚えられるようになっています。この本を4月から7月の約3ヶ月で3周してください。1章に時間をかけて1周するのではなく、多少わかりにくいところがあっても、立ち止まらずにサッと3周してください。

先にも書きましたが「知識を完璧にしよう」などと考える必要はありません。知識を定着させるためには、授業をきいたり、問題を解いたりと、様々な形でのくり返しが必要です。それらをスムーズに進めていくための基礎となる知識を身につけると考えてください。これが夏前にできていれば、その後の勉強が非常にやりやすくなります

さいごに

英語や数学などの主要科目を優先しながら、すき間の時間を見つけて、日本史の勉強を進めておきましょう。前述した学習内容なら、自主学習にはそれほど時間はかからないはずです。日本史全範囲について、一通りインプットができていれば、夏以降の問題演習を進めやすくなります。

もちろん授業は手を抜くことなく、しっかりきいてください。
夏以降については別の記事でまとめます。