センター日本史で満点をねらう~直前2週間の攻略法~

センター試験まで約2週間となりました。試験の直前に何をしたらよいのかと悩む受験生もいるでしょう。そのためのアドバイスを一つ。以下を参考に直前の対策を進めてください。

直前に何をするか

過去問をある程度やってしまって、予備校などのオリジナルの予想問題を解いている受験生もいるでしょう。しかし、オリジナルの予想問題は最後の攻略としてはおススメできません。予想問題を解いたところで、点数が上がるわけもなく、自分の現状がわかるだけです。

それでは何をしたらいいのでしょうか?

この直前においても、センター日本史の本試験の過去問を利用しましょう。特に過去問で90~100点の高得点が取れていない受験生は、まだまだ過去問を使ってやることがあります。

過去問を解いた後のチェックは正しくできているか

すでに解き終わった過去問のチェックはしっかりできているでしょうか?

問題を解いて、採点をして、得点に一喜一憂して、線を引きながら解説を読んで…などという程度の軽い復習で終わっていませんか?それでは点数が上がりません。解説に線を引いている人は、何に線を引きましたか?

問題の解き方、考え方に線を引くならば理解できますが、知識の確認のためならば教科書や参考書を利用するべきでしょう。いずれにせよ、それだけで終わったのでは問題を解いた後のチェックが足りないのです。

過去問で何ができるのか

問題を解いた後には知識の確認だけではなく、なぜその問題を間違えたのか、を分析することが重要なのです。それは過去問を解いて、正しく弱点を理解する作業です。その弱点を攻略すること、要は「できないことを、できるようにすること」で得点が上がります

例えば、年代順配列問題を間違えたのに、一問一答的に用語の暗記をしても意味はありません。時期の判断ができなかったのだから、時期区分を確認する必要があります。

あるいは地図の問題ができなかったのに、歴史用語と地名だけを確認しても意味はありません。その場合は地図を開いて位置を確認しなければなりません。

70~80点以下の受験生なら、特定の時代やテーマ、特定の出題形式でいつも間違っている可能性があります。まずは、できていないことを正しくつかむことです。

間違えた問題をもう一度確認してみよう

もう一度、解き終わった過去問を見直してください。その際、正解した問題は見直す必要はありません。一度正解した問題は、100回やっても正解できるはずです。もちろん、間違った問題をもう一度、見直すのです。

間違った問題をもう一度見て、解答がすぐにわかり(解答の番号を覚えているという意味ではない)、その問題の解説ができるでしょうか?

解説ができるならばOKです。過去問をしっかり復習できているということです。もし間違った問題の解説ができないようであれば、おそらく同じような問題が本番で出題されたら、もう一度間違えるでしょう。そういう受験生は進歩せず、何年分もの過去問を解きながら、同じような点数が続いていたと思います。

間違った問題について時間をおいて、もう一度見直すことで、解き終わった直後には見えなかったものが見えてくることもあります。そこで自分ができていないことが見つかれば、必然的に何ができていないのか、何をすればよいのかがわかるでしょう。

さいごに

センター日本史の攻略法は過去問にしかありません。高校教科書を参考にマーク形式の問題を20年以上出題し続けているのですから、新しいネタはほとんどありません。すでに出題されたネタの組み換えでしかないのです。センター日本史の過去問を徹底的に攻略するだけで、出題のすべての知識やパターンが確認できるのです。

過去問から必要な情報をどれだけとれるかが勝負です。特に自分が間違った問題は、最後の仕上げに必要な課題を与えてくれることでしょう。

そのためにヒントになるのが『センター日本史 満点のコツ』(教学社)です。今からでも参考になる内容が書いてあります。